マイ フレンド

本当

朝、廊下の窓から景色を見る。
心が和む。


雲がかかっている。
今日は、雨が降るらしい…



「慎也!おはよう!」

一哉が手を上げてきた。
隣にはダイ。

オレは一哉に挨拶をして、ダイには視線をそらした。

一哉は教室に入って行った。


「慎也…昨日はごめん。…みんなも反省してた。」

ダイは隣に並び、同じ景色を見ながら言った。


「…ん。」

ボソっと言う。
許さないわけじゃない。ただ、あんなとこで波の悪口を言ってほしくなかった。


「でもこれだけは聞いてくれ。」

ダイはいつもの冷静な口調で言った。


「後藤と別れたのは知ってるよな?」

うなづく。

「後藤が付き合ってる間、俺に相談してきたんだ…小和田、手もつながなかったらしい。…付き合ってんのにだよ?」

コイツは何が言いたいんだ。
ダイを睨む。

「1年前から小和田が、『別れよう』って言ってた。それでも後藤は好きだから、別れなかったらしい。」

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