マイ フレンド
なんか…変な違和感。

「まぁ、いいや…」

そう言って波は戸野さんの手を引っ張っていった。


恋人になれる。

この言葉が頭に浮かぶ。

「ちょっとぉ!!長谷部ぇ!」

「何!?」

「…何でもないよ!!」

オレは長谷部に言ってやりたかったけど、自分の気持ちがバレてしまうことに気付いて途中でやめた。

「あの2人、くっついたらどうする~…ほら、今もめっちゃ楽しそうだし!」

「…長谷部ってば!」

「だから何!?」

「なんでもない!」

長谷部の言葉が、ショックでショックで言わずにはいられない。

だって、本当に楽しそうだったし…。


もう二度と言うなよ。


波たちは、戸野さんがコケても3位でゴールした。



オレは、戸野さんにいいとこを見せてない。

なんて、ダサい男だ。

いや、まだ後半戦がある。


騎馬戦だ!!!

< 38 / 205 >

この作品をシェア

pagetop