マイ フレンド

言葉

男子も集まり、慎也の父さんも帰ってきて、1時間前に始まったバーベキュー。

「肉足りねーぞ!焼け!早く!!慎也!」

荒谷ってやつが言った。

「わかったって!」


大人たちは、ビールを片手に喋って…
慎也たちは、肉を食べながら学校の話しをする。
俺はそんな様子をイスに座って見てる。


一人で洗いものをしているおばさんが目に入る。


「手伝うよ。」

腕をまくって、俺は皿を持つ。

「波ちゃん。…いいの、みんなと食べてなさい。」

「いや、こっちの方がいいし…」

「ふふ…ありがとう。」

俺は、食器を拭くのを手伝った。

「せっちゃん、大丈夫かしら?最近、仕事ばっかりでしょ?ちゃんと休んでるのかな?ああ見えて我慢するタイプだし。」

「あの人は大丈夫。気にしなくても…」

「あら、そんなことないわよ。女手一つで波ちゃんを育ててきて、きっといろいろあったのに…お父さんがいないなんて、きっとツラいこと。」

「そうでもないよ。…多分、今は…」

「なんでそういうこと言うかなぁ。」

俺は苦笑いした。


「波ぃ!」

康太が後ろから指で突っ突く。

「呼び捨てにすんなよ!」

「肉!」

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