マイ フレンド
家族
どうしよう…
それしか頭に浮かんでこない。
誰の声も入ってこない。
わたしは車から降りた。
「戸野!…大丈夫?」
小和田くんに、心配かけないように少し笑って、家の玄関を開けた。
義理母の怒鳴る声。
「なんで、あんたはそうゆうこと言うのよ!!」
涙をすする音も聞こえた。
リビングのドアを開けた。
中は、辺り一面にゴミが散らばっていたり、皿が割れてたり、真ん中にはお義母さんが泣き崩れていて、テーブルに座って睨んでいる義理の兄がいた。
「さっちゃん!!」
そう叫んで来たのは、まだ5歳の義弟の千陽(チハル)くん。
泣きながら、しがみついてきた。
わたしは、そっと抱き締めた。
「なんだ、帰ってきたのか…」
義理の兄がわたしを見る。
ゾクッとした。
「俺、出かけてくるわ。こんなやつと同じ空気吸いたくねぇ…」
そう言って、わたしの横を通り過ぎた。
玄関の閉まる音。
それしか頭に浮かんでこない。
誰の声も入ってこない。
わたしは車から降りた。
「戸野!…大丈夫?」
小和田くんに、心配かけないように少し笑って、家の玄関を開けた。
義理母の怒鳴る声。
「なんで、あんたはそうゆうこと言うのよ!!」
涙をすする音も聞こえた。
リビングのドアを開けた。
中は、辺り一面にゴミが散らばっていたり、皿が割れてたり、真ん中にはお義母さんが泣き崩れていて、テーブルに座って睨んでいる義理の兄がいた。
「さっちゃん!!」
そう叫んで来たのは、まだ5歳の義弟の千陽(チハル)くん。
泣きながら、しがみついてきた。
わたしは、そっと抱き締めた。
「なんだ、帰ってきたのか…」
義理の兄がわたしを見る。
ゾクッとした。
「俺、出かけてくるわ。こんなやつと同じ空気吸いたくねぇ…」
そう言って、わたしの横を通り過ぎた。
玄関の閉まる音。