マイ フレンド
5
戸野の家の近くにある、近所の公園。
そこのベンチに腰をかけて、30分。
戸野は、両手で顔を押さえて泣いている。
指の間から涙がこぼれてる。
「もう……泣くな…よ。」
声をこらして泣いているのが、見てるだけでツラい。
「…つーか、ごめん。…勝手に部活の用事とか言っちゃって…」
首を横にふる戸野。
「…ごめん。」
もう一度謝ってしまった。
「…ごめんなさい…家あんななの、本当は。…お父さんも半年以上帰ってきてないんです。……お兄さんも、尚美さんに暴力ふるうようになって……」
返す言葉が見つからない。
「……小和田くんには、迷惑かけましたね。」
やっと、顔を見せた。
充血した目に、赤い鼻。
「…俺は…別に、平気。」
「このこと、学校のみんなには言わないで下さい…」
「わかってる。言わねーよ……」
戸野はうなづいて、笑う。
「もうお昼だし、帰ります!」
そうして、ベンチから立った。
そこのベンチに腰をかけて、30分。
戸野は、両手で顔を押さえて泣いている。
指の間から涙がこぼれてる。
「もう……泣くな…よ。」
声をこらして泣いているのが、見てるだけでツラい。
「…つーか、ごめん。…勝手に部活の用事とか言っちゃって…」
首を横にふる戸野。
「…ごめん。」
もう一度謝ってしまった。
「…ごめんなさい…家あんななの、本当は。…お父さんも半年以上帰ってきてないんです。……お兄さんも、尚美さんに暴力ふるうようになって……」
返す言葉が見つからない。
「……小和田くんには、迷惑かけましたね。」
やっと、顔を見せた。
充血した目に、赤い鼻。
「…俺は…別に、平気。」
「このこと、学校のみんなには言わないで下さい…」
「わかってる。言わねーよ……」
戸野はうなづいて、笑う。
「もうお昼だし、帰ります!」
そうして、ベンチから立った。