キミのウタ
「ほんとに、奈音はずるい....」
「え?」
さっきまで抱きしめられていた私はいつのまにか背中が壁にくっついている
これはいわゆる、壁ドンってやつ?
「あんな曲をつくるなんて、ほんとに卑怯だよ」
宝石みたいな二つのブルーの瞳が私を捕らえる
「ほんとに、憎たらしいぐらい....」
すっと大きな手が頬にのびてくる
「俺を解放してはくれないんだね....」
優しい顔でそんなことを言ったかと思うと
次の瞬間には激しいキスの雨....