キミのウタ
私はぽっかり空洞のあいたまま、



ただときを過ごして



まだ16で、一生を語るなんてどうかしてるけど



あの人はきっと一生に、一度しか出会えない



そんな人だったの。




そっと手をのばして、鉛筆をとり、



お気に入りの五線紙ノートを開いて



真っ白なページをうめていく。



想いで満たされることのないこの胸の中を



音楽でなら、音でなら埋められる



そんな気がしてた。





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