キミのウタ




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「太郎、新曲できたの。」




電話を鳴らしたったワンコールで出た太郎に言う。




「新曲!?新曲ですって!?それは本当なの!?だってナオナオあなたこのまえまで曲かかないっていってたじゃない!それがなんですって、しん…」




マシンガンのようにしゃべりたくる太郎はうるさい。


思わず耳からケータイをはなしてぎゃあぎゃあいってるのが止まるまでまつ。



「ちょっと!ナオナオきいてるの!?」



「聞いてる。ちゃーんと聞いてるから。とりあえず新曲聴いて欲しいんだけど?」



「えぇ!?ワタシに!?おとやくんは!?」


「もう、うるさい太郎。音都也よりあんたに聴いて欲しいっていってんの。いまからうち来れる?」


「えぇ!!??おとやくんよりワタシがきいていいの!?それホント!?飛んでいくわ!ちょっとまっててね!いま悠也と会ってて…とにかくすぐいくから!」
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