キミのウタ
すぐ行くといって10分後。



部屋のインターフォンに気づき、ドアを開けるとそこには髪を乱して息づかいの荒い太郎がいた。



「太郎…そんなに急がなくてよかったのに…」



「ごめんなさいっ!!」




顔をみるなり深々と頭を下げる太郎…



「いや、全然大丈夫だよ。ゆっくりでよかったのに。」


「違うの、ナオナオ。ナオナオのところに行くっていったら俺も行くって聞かなくて…しばらくもめたんだけど、どーしても着いてくるっていうから…本当にごめんなさい。」


「ちょっとまって、誰がくるって?」
< 180 / 232 >

この作品をシェア

pagetop