キミのウタ
最悪だ



と思った。




自分の失恋の傷を他人に見せるのでも嫌なのに



溢れる気持ちは音楽にしか変えようがなくて。



太郎なら、太郎なら傷をみせてもいいかもしれない


そう思って呼んだのに。




まぁ、曲として演奏するならいつかは大勢の人に見せなきゃいけないのかもしれないけれど




そんな覚悟は今の私にはなくて


ただ、想いを音楽に変えられるくらいには私は成長したよって


言葉じゃなくて、音で伝えたかった







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