キミのウタ
もしかして....




でもあの夜と髪の色も瞳の色も違うし....




でもあんな整った顔、廣瀬そのものだし...




ちがう...よね??



いや、



ちがうと信じよう...




うん。




そう自己暗示していた私に悲しいお知らせが聞こえてきた...




「席は...あ、神崎の隣あいてるから、あそこな?」




ココ!って自分の隣を指していた女子生徒たちがピタっと動きを、止める...


そして一斉に私を見る....こわいよ....獣の目、してるよみんな....



「はい。」


廣瀬は優等生っぽくきちんと返事するとどんどん私の席へ近寄ってくる....



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