キミのウタ
ベッドにおいてある小さなランプの小さな光のなかで見る廣瀬はすごく寂しそうな表情で。



「どこにも行かせないから....」



そう言いながらぎゆっと私を抱きしめる廣瀬は温もりを求める子どもみたいだった....




「好きだよ、奈音....」




そう呟くとまた眠りについた....




え、今のって....なに?



たしかに奈音って言った....



「廣瀬?」




何度呼んでも目を開けることはなく。



きっと寝ぼけてただけなんだってそう思うことにしたんだ。




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