キミのウタ
ふっと軽くなった腕に目を覚まし、どこからか聞こえてくるピアノの音



「奈音...?」




静かに涙を流しながらピアノを弾く奈音は本当に綺麗で。



手を伸ばして触れたら壊れてしまいそうな


そんな儚さもあった...



綺麗な指でつなげられていく音楽は穏やかで温かい...






「廣瀬...いつからそこに...」




「さっき。もう終わりか?」



「ううん...終わりじゃないの。けど、音が止まっちゃった。」



「そっか...なぁ、奈音」



「ん?どうしたの真剣な顔しちゃって...」





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