恋する吹奏楽部

♬ B♭E♭B♭E♭E♭B♭E♭E♭B♭B♭B♭

「ついたっ!」
「すげー!山しかないじゃん!!」
私たち島津夕璃の3年生は今日から3日間修学旅行です!!
「夕璃ー!」
「何ー?」
「早く部屋入ろうよっ!」
「うん!」
修学旅行はうちの学校は一つの宿を貸切しちゃいます!
私は吹部でも仲のいい弦バスの篠崎 咲々(しのざき ささ)
と同じ部屋。
咲々はメガネがにあうショートカットの女子。
中学入ってから彼氏いない歴0。
ふざけてるよねw
「咲々ちゃーん!」
「うをっ!たかやん!」
「高本君、久しぶり」
「久しぶり島ちゃん^^」
たかやんこと高本 翔(たかもと しょう)君は
咲々の彼氏。
私は小学校の頃同じクラスになったきりで中学に入ってからは全く関わってなかったけど、
咲々の彼氏ってことで何回も話すようになった。
「咲々ちゃんめっちゃ久しぶりすぎて俺咲々不足なんですけど。」
「バスで出発する前に一回あったじゃないw」
「バスの中は息苦しかったよ。。。やっぱ俺咲々じゃなきゃ!」
「た、たかやん///」
「リア充乙。」
見事この空気を破壊する私。
「咲々、早く荷物運ぶよー」
「おk。じゃねーたかやん。」
「じゃねー!島ちゃんもまた後でー!」
「はーい。」
そして私たちはバスから荷物をおろし、部屋に運んだ。
荷物の整理をしているときに咲々がこんな話題を。
「あ、ねぇねぇ夕璃。」
「んー?」
「佑都って夢雨のことが好きなんだって。」
「え!?」
びっくりしすぎで声が裏返った。
「まってよ咲々!二人とも男の子だよ!!!!!???」
「存じておりますー。」
「え、意味わかんない!どういうことなの!!!?」
「夕璃、落ち着いてよwそのまんまの意味だから。」
「佑都って、あの佑都?」
「そう、梶間佑都。トロンボーンの。」
「夢雨ってあの夢雨?」
「東夢雨。バスクラの。」
「つまり、男の子が男の子を好きになったってこと・・・?」
「いや、だからそうだってさっきから言ってるじゃん。」
私の意識はそこで途切れた。
「え、ちょ、夕璃ぃ!!!!?????」

♬ B♭E♭
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