恋する吹奏楽部

♬ B♭B♭E♭

その頃の学校。

1-7、8、体育の授業。
「はぁ。。。」
「どうしたの?」
「今日から3年の先輩修学旅行じゃんー!」
「うん。そうだね。」
「なんでそんな軽いの!?」
「だってうちの部活、3年の先輩うるさいんだよねー。尊敬できる先輩いないし。」
「みっちゃんそういえばバスケ部だっけ?」
「まぁ。1年の部員なんてもう5人しかいないけど。」
「私は先輩がいなくなっちゃって悲しいよ。」
「自慢乙。私も一度でいいからそんな気持ち味わってみたいわ。」
「・・・。」
私は同じクラスのみっちゃんこと森川 美穂(もりかわ みほ)ちゃんがあんまり好きじゃない。
なんでも乗り気になんかなんないし、
かわいそうな子だなって。
吹部の子はみんな先輩が大好きだから、ちょっと寂しい。
「こらそこ!喋らない!しっかり腹筋しなさい」
「はい」
「・・・。」

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1-2、数学の時間。
「じゃ、ここを河音。お前解いてみろ。」
「マイナス2。」
「正解◎」
「河音君すごーい!」
「どうも。」
(今日先輩にたなばた教えてもらおうとしてたのになぁ。。。)
知弥は全く関係無いことを考えてました。

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1-4、美術の時間。
「春乃!」
「ん!?」
「どうしたのその手!」
私の手はズタズタ。
「あ、これはシンバルで怪我しちゃったのw」
「大変だね。」
「まぁね・・・。」
今日から先輩いないんだよね・・・。
ふゆ先輩にシンバル教えてもらいたいなぁ。。。

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1-3、音楽の時間。
「高林!!!」
「ふぇ!?」
「起きてるか」
「お、おきてますよ!」
「じゃ、ここは?」
「え・・・・・・。えっと。シです!」
「ばか、それはへ音よみだろw」
「あ、すいません!」
先輩にこの間教えてもらったから・・・w

先輩のいない吹奏楽部員はおかしいです。

♬ B♭ E♭
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