恋する吹奏楽部

♬ E♭

3年生 宿
「あ、あんたら何してんの!?」
「やべぇ」
「ゆ、夕璃!?」
「ち、ちがうの、これにはわけがあって!!」
「「きゃああああああああああああああ」」
「まって・・・ふゆ、聖良ぁ・・・・。」
やばいとこを見られてしまった。

ちょっと前。

部屋には俺、東 夢雨と寝込んでいる島津のみ。
「うぅ・・・。」
「島津?起きろよ、おい。」
「う~ん・・・。誰・・・?」
「俺」
「夢雨?」
「夢雨。」
「・・・・・」
「夢雨。」
「・・・・はぁ!!!!??」
「な、なんだよ」
「なんで夢雨がここにいんのよ!でてけっ!でていってよ!!」
「ちがう、俺はお前を心配してっ」
「ふぇ?」
「お前が倒れたって篠崎が。」
「咲々!?」
「あぁ」
「じゃあ咲々は!?」
「しらん。出て行った。」
「え、夢雨が私を心配してくれたの?」
「まぁ・・・。」
「うそ」
島津の顔がたちまち真っ赤になった。
「寝顔みたの?」
「まぁ。」
「氏ねぇ!!!」
「なぜっ」
俺は島津が投げた枕を見事キャッチ。
「もうなんなの。」
「それより、お前なぜ倒れたし」
「え、それきいちゃう?」
「聞く。」
「だって・・・・・。佑都いるでしょ?」
「ゆーと・・・。あぁ。」
そうだ、ゆーとを部屋においてきてしまった。
「で、ゆーとがどうした。」
「ゆーと、夢雨のこと好きって」
「ブフッ」
「本当でしょ!?咲々から聞いたもん!!!」
「お前それでぶっ倒れたのか。」
「うん。」
「なるほど、島津はバカだったんだな、よしよし、永遠に寝込んでろ。」
「はぁ!?ちょっとくらいは心配しなさい!!」
俺は無理矢理島津の頭を掴んで寝かせた。
「やめろっ!咲々を探しにいく!!」
「篠崎は高本んとこだろ。どうせ。」
「うぅ。。。」
「さっさと寝ろ、」
「やめてっ」
「あっ」
「きゃっ」
俺が島津を押し倒す格好になった。
「わ、ごめん。」
「・・・・いいよ、別に。うん。」
その時、
ドアがあいた。
「咲々~!夕璃~!」
「おじゃましま、・・・・・した。」
「ふゆ!聖良!!」
「まて、これは違うんだ!!!」
「あ、あんたら何してんの!?」
そして現在に至る。

♬ E♭
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