アイノカタチ
「つまりは『秘書』かな。
私の身の回りの世話を頼みたい」
「…秘書………」
私は、その言葉を聞いてまさか、と思う。
「あの、1つお伺いしても?」
「なにかな?」
「あなた様のご職業は?」
「ああ、済まない。
私としたことがうっかりした」
そう言うと、おもむろに懐から名刺を取り出し、私に渡してくれた。
『スカイビレッジIT会社取締役社長
安都間 亮斗』
取締役社長。
あ、さようでございますか。
私は、薄々上部の人かな?と思ってはいたから、さほど驚きはしない。
いや、むしろ、本当にこんな偶然が舞い込むんだ?と関心する。
「ん?驚かないのか?」
「いえ、驚いてはいますが。
さっきのナースの方々の態度でその当たりかとは予想していたので」
「そうか。君は賢いようだな」
安都間………社長、は嬉しそうに笑いながらいう。
しかし、私の心情は穏やかではない。
社長の秘書なんて。
めんどくさいことこの上ないに違いない。
以前、軽く秘書検定を齧ったから大体の内容はわかる。
だから余計、私に出来るだろうかと不安になってくる。
「なんだ?もしかして『秘書』に戸惑っているのか?
そんなに難しく考える事はない。
実際する仕事は、そんなに難しい内容ではないから楽に受けてくれ」
にこにこと微笑みながら社長は言ってくれるが、本当に楽な仕事なんだろうか。
騙されてる可能性もある。
しかし、折角巡ってきた仕事。断るには惜しい。
どうしたものかと、こまねいていると、社長は、すっと、一枚の紙を私の前に出して来た。
「なんですか?」
私は、恐る恐るそれを手に取る。
それは、契約書だった。
そして、給料欄を見て更に驚く。
『月20万』
「あのっ、これ間違ってませんか?
この金額っ、高くないですかっ?」
私は目を回しながら問いかける。
今までこんな金額受け取った事がない。
「間違いはない。
私からの謝礼金だ。
本来ならまとめて払いたい所だが、それでは君が受け取ってくれないだろうと思ってね?」
「……」
二の口が出ない。
なぜ。たかだか少し介抱した位でこの金額って。
「足りないか。なら、更に倍の「いいいいえっ!!十分間に合ってます!結構どす!お受け致します!」…………そうか」
クックっと笑いながら社長は、言う。
こうして、私はスカイビレッジ社長の、専属社員として働く事になった。
私の身の回りの世話を頼みたい」
「…秘書………」
私は、その言葉を聞いてまさか、と思う。
「あの、1つお伺いしても?」
「なにかな?」
「あなた様のご職業は?」
「ああ、済まない。
私としたことがうっかりした」
そう言うと、おもむろに懐から名刺を取り出し、私に渡してくれた。
『スカイビレッジIT会社取締役社長
安都間 亮斗』
取締役社長。
あ、さようでございますか。
私は、薄々上部の人かな?と思ってはいたから、さほど驚きはしない。
いや、むしろ、本当にこんな偶然が舞い込むんだ?と関心する。
「ん?驚かないのか?」
「いえ、驚いてはいますが。
さっきのナースの方々の態度でその当たりかとは予想していたので」
「そうか。君は賢いようだな」
安都間………社長、は嬉しそうに笑いながらいう。
しかし、私の心情は穏やかではない。
社長の秘書なんて。
めんどくさいことこの上ないに違いない。
以前、軽く秘書検定を齧ったから大体の内容はわかる。
だから余計、私に出来るだろうかと不安になってくる。
「なんだ?もしかして『秘書』に戸惑っているのか?
そんなに難しく考える事はない。
実際する仕事は、そんなに難しい内容ではないから楽に受けてくれ」
にこにこと微笑みながら社長は言ってくれるが、本当に楽な仕事なんだろうか。
騙されてる可能性もある。
しかし、折角巡ってきた仕事。断るには惜しい。
どうしたものかと、こまねいていると、社長は、すっと、一枚の紙を私の前に出して来た。
「なんですか?」
私は、恐る恐るそれを手に取る。
それは、契約書だった。
そして、給料欄を見て更に驚く。
『月20万』
「あのっ、これ間違ってませんか?
この金額っ、高くないですかっ?」
私は目を回しながら問いかける。
今までこんな金額受け取った事がない。
「間違いはない。
私からの謝礼金だ。
本来ならまとめて払いたい所だが、それでは君が受け取ってくれないだろうと思ってね?」
「……」
二の口が出ない。
なぜ。たかだか少し介抱した位でこの金額って。
「足りないか。なら、更に倍の「いいいいえっ!!十分間に合ってます!結構どす!お受け致します!」…………そうか」
クックっと笑いながら社長は、言う。
こうして、私はスカイビレッジ社長の、専属社員として働く事になった。