卑怯な私
病院から帰ると、翔樹の家に招かれた。
遊人と一緒に。
翔樹の家族が私達の両親の代わりにお祝いをしてくれた。
「今迄2家族でお祝いしてたじゃない」
「きっとパパもママも優子が無事に卒業して喜んでるよ」
そうおばさんとおじさんが言ってくれた。
正直、今回は独りだと思ってたから心から嬉しかった。
中学の卒業式から遊人も参加する様になった合同パーティ。
最初は遊人は泣いていた。
こうやって祝ってもらったことがないと。
今なら遊人の気持ちが分かる。
私だって泣きそうだもん。