卑怯な私
「飯食うか?」
コクンと頷くと、キッチンに立った。
「そーいえば、晩飯も食ってくのか?遊人」
「あ~・・・・・、ついでに食ってくわ」
「りょーかい」
晩飯何にすっかな~。
そんなことを考えている中に、2人分のオムライスが出来上がった。
ま、今の俺にはこれが限界か。
「はい、出来たぞ」
ソファーに倒れている遊人をツンツンと突き遊んでいる優子に声を掛けた。
オムライスを見た途端、パチパチと拍手をする優子。
顔に「凄い」と書いてある。
「当たり前だろ、俺は天才だからな」
「よく言うぜ・・・・・・」
遊人がそう呟いているのに、クッションが邪魔をして俺達には聞こえていなかった。