卑怯な私
「なんで態々生活しにくい方を選ぶんだよ・・・・・・・・・」
気付いてやれなかった俺も俺だけど。
「だって、声が出た途端に優希の所に行ってしまうと思って・・・・・」
正直この発言には驚いた。
優希が会いたいと言っていると遊人から伝えられたあの日、俺はちゃんと優子から離れないと伝えた。
それなのにまだ優子から離れて行くと思っていたなんて・・・・・・・
「ばーか。今更居なくなる訳ねぇだろ」
高校卒業してからずっと一緒にやって来た。
生まれた時からずっと一緒だった。
それなのに今更離れるなんて道、俺が選ぶ訳がない。
「ほ、んと・・・・・・?」
「当たり前だろ」
もう決めたんだ。
両親が亡くなって、レイプにも合いかけて心に深い傷を負った。
そんな優子を1人にするのは絶対にしないと
何があってもずっと傍に居ると
そう心に決めたんだ______