卑怯な私
「ハァ・・・ハァ・・・・・」
居ない・・・・・・?
車は物気のから。
何処行ったんだよ、アイツ。
再び走り出そうとしたその瞬間、助手席に置いてある物に気付いた。
ドアを開け、それを手にする。
すると、手紙で隠れていた車のキーが姿を現した。
は・・・・・・?
何でキーがココにあんだよ・・・・・・
慌てて封筒の裏を確認すると、“黒木優子”と書いてあった。
その瞬間嫌な予感が脳裏を過ぎった。
あれから15分くらいしか経っていない筈。
手紙をポケットに突っ込み、車に鍵をすると再び走り出した。
もしかして、と思い翔樹に電話を掛けた。