卑怯な私
『どうした?』
「優子戻ってないか!?」
『は・・・・・?』
落ち着け・・・・・・
20分しか経ってないのに、50分掛けて来た道を引き返したとしても着いているはずがない。
それにココは高速だ。
そう簡単には戻れない筈。
「優子から連絡来てないか?」
『来てないけど?』
「そっか・・・・・。ならいいんだ」
『優子に何かあったのか?』
「・・・・・居なくなったんだ」
俺が付いていたのになんたる失態。
怒りと情けなさを込めて手を強く握った。
『は!?』