卑怯な私
今朝出て行った黒木家に車を止めた。
「遊人!」
家の中から出てきた翔樹と優希。
翔樹が連絡したのか・・・・・
何故か冷静に予測は立てられた。
「優子は!?どこ行ったの!?」
何度も優子に傷つけられていると言うのに、泣いて縋ってきた。
「分かんない。荷物ごと消えてるんだ」
運転中に気付き、高速を降りて直ぐ確認をした。
不思議と少ないと思った荷物は全部無くなっていた。
「手紙、置いてあったんだ・・・・・」
「手紙?」
ポケットにしまってあった封筒を2人に見せると、一度中に入ることになった。
3人ともリビングに入るなり、迷わずソファーに座った。
「読む、ぞ・・・・?」
「あぁ」
「お願い」