卑怯な私
数枚に渡って書き綴られた優子の想い。
「クソッ・・・・・・」
怒り任せに右手で左手を殴る翔樹の気持ちが痛いほど分かる。
「私達は何時までも親友よ、優子~・・・・・!」
「どうして気付かなかったんだ・・・・・・・」
「優希、翔樹・・・・・」
優子の手紙を読んで、人それぞれ思ったことはある。
優子の決意を応援してあげようと2人は思っているはずだ。
勿論俺も例外じゃない。
それでも優子が心配で、待つなと言われても何時までもココで待ちたくなってしまう。