卑怯な私
優希side
『優希、色々とごめんね。
私達親友だったのに優希の本当の気持ちに気付いてあげられなかった。
自分の気持ちだけがどんどん膨らんでいて視野が狭くなってた。
ごめんね。
私のせいで翔樹と引き離されて辛かったでしょ?寂しかったでしょ?
沢山悩んだよね。
それに、優しい優希の手を何度も払い退けた。
優希は何度も私に手を差し伸べてくれたのに、私はその手を取ろうとはしなかった。
傷ついたよね、ごめん。
優希には何度謝っても謝り足りない。
ちゃんと今は気付いてるの。
昔の私はどうかしてたな、って。
翔樹を取られたからって自分を見失ってた。
だからって親友を傷つけていい理由にはならないのにね。
でもね、今考えると親友は優希だけだなって思うの。
バカだね、私。今更気付くなんて。
ごめんね、ありがとう。』