卑怯な私
シャァ________
自分の部屋に入ると、厚手のカーテンを閉めた。
そのお陰で、部屋は真っ暗。
正確にいうと昼だから薄暗いが
暗闇の世界が私を閉じ込めたみたいだった
それが、私を独りにしているみたいで
今の私の心と一緒で虚しくなったけど
不思議と涙は出てこなかった
虚しくて孤独を連想させるけど
涙だけはどうしても出てこなかった
きっと心のどこかで分かっていたのかもしれない。
どう行動してもどう頑張っていてもこっちを振り向いてくれない翔樹の心を薄々感じていたのかもしれない。
ただそれから目を反らしたくて我武者羅に頑張り続けていただけなのかもしれない。