卑怯な私
夏休み中、私は翔樹を避けまくった。
自分の部屋に居る時はカーテンを閉め、勿論鍵も閉めた。
暑さは、廊下に繋がるドアを開け凌いでいた。
翔樹が何度かこっちに来たが、私は出なかった。
学校でも、補習は文系を受け視聴覚室で勉強に励んだ。
私達の予想通り翔樹達は理系を受けたらしい。
理系は視聴覚のある校舎の向い側にある自習室で実施される。
午前の部と午後の部があり、選択できる。
遊人の情報で2人は午後の部に出ると聞いた私は、午前の部に出た。
そして、午後の部が始まるまで空き教室で遊人と肌を重ねた。
2回目からは遊人が用意するゴムを使って。
あの1回きりでは無理だったらしく、私は妊娠していなかった。