卑怯な私
ったく、折角の日曜日に呼び出さないでよね。
先程届いた遊人からのメールに愚痴りながらも、待ち合わせ場所に向かった。
この時気付くべきだったんだ。
待ち合わせが駅前な事に。
「あ、優子~!」
は?なんで?
私の頭の中はそんなことばかり。
なんで遊人からの呼び出された場所に優希と翔樹が居るの?
嵌めたな、遊人。
涼しい顔で手を振っている遊人。
クルッと回れ右をすると、遊人が駆けつけてきた。
「嵌めたのは謝る。だからって、翔樹から逃げるのか?」
「逃げてなんか・・・・・・」
最後まで言えないのは、私も分かっているから。
「そうやっていつまでも翔樹から逃げるのか?」
「・・・・・・・・分かったわよ」