卑怯な私




ダメ・・・・・



ヤメテ・・・・・・



「だったら今何してたって言うんだよ!」



翔樹が遊人の胸倉を掴んだ。



こんな翔樹の姿は初めて見た。



私が翔樹に黙って泊ったことを怒られた時より、今何倍も怖い。



「翔樹止めて!」



泣きながらも2人の間に入った。



恐怖で手が震える。



「優子は黙ってろ」



振り払われた衝撃で、突き飛ばされた。



「・・・・・ぃっ・・・・・」



壁に打たれた衝撃で足の力が抜けた。



< 66 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop