卑怯な私
「よかった」
「何が?」
「翔樹と何にもなくて」
あぁ、それで・・・・・・・
「私、カーテン閉め切ってたから・・・・・・」
朝もカーテンを閉めたまま部屋を出てきた。
「ごめんね、遊人」
「優子が謝るとか今日雨?」
「失礼ね」
人が素直に謝ってるのに。
「もう、無理だよね」
無理なんだよ、きっと。
「優希が貧乳だから?ストレートヘアーだから?私より身長が高いから?美人顔だから?」
どれも私には無い物を全て優希が持っている。
「胸なんて小さくならないし、髪を切ってもあんな綺麗なストレートにはならない。身長だってもう伸びないし、顔だって変えられない」
優希に勝ち目なんて全くないじゃん。