卑怯な私
「屋上は寒いからここでいいよね」
屋上への扉を開けずに、2人揃って扉に寄り掛かった。
「翔樹になんて言われた?」
「『お前とは一生の親友で居たい』って」
「そっか、そっかそっか」
翔樹らしいね。
「それだけで一時間サボり?」
「後は昔話してたら時間が過ぎてて・・・・・・」
ほんと、翔樹らしい。
「仲直りするように仕向けたの、優子だろ?」
「仕向けたって失礼な」
私はそんなまどろっこしいことはしないもん。
「直接直球に言っただけ」
「はぁぁ!?」
声デカ過ぎ。