卑怯な私




そろそろ止めないとヤバイかなと思い下に下りる。



「あれ、静かになった」



とりあずリビングの様子だけ見ようと階段を降り切る。



その時、全身が固まった。



ガチャ_____



だ、れ・・・・・・・?



全身真黒で、羽織っているパーカのフードを深く被っていて口元しか見えない。



「まだ人が居たのか」


「優子、逃げ・・・ろ・・・・・・」



リビングからパパの声が聞こえる。



怖い・・・・・・・



逃げなきゃ・・・・・



逃げなきゃ・・・・・



そう思うのに、身体が動かない。

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