【短編】幼馴染を好きになって
「ほら早く涼也っ!!」


「ちょ、ちょっと待てって!」



あたしは涼也の家の前で、涼也を待っていた。


「遅刻すんじゃん!!」


「わかったって」


涼也とあたしはいつも一緒に登校する。


それは小さい頃から一緒だった。


いつも一緒にいた。


もともと親同士が仲良くて、気付いたら


あたしは涼也のことを好きになっていた。



どこが好きだとか


なにがいいだとか


そんなものはない。

ただ、涼也と一緒にいることが、幸せになっていた。
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