【短編】幼馴染を好きになって
遊園地Day
日曜日、あたしは何もする気が起きなくて、部屋でごろごろしていた。


コンコン―――


「どうぞぉ」

「穂波、そんなにぐうたらしてっ。さっき隣の奥さんに遊園地のチケット貰ったんだけど、行く??」


「行く人いないし」

「涼也くんでも誘えばいいじゃない」

「なっ、だって、涼也だって予定が」



……………………………


「遊園地?いいよ別に」

なぁああぁ。

「でも、彼女さんとか……」

「別に大丈夫だって。そんぐらい。幼馴染だろ」

ズキッ……


『幼馴染だろ』

そう。

しょせんそんなもん。

そんな関係。

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