少女を拾いました。
「私…颯斗の妹じゃない…」~ヤキモチ~
「じゃあ行ってくるね」
俺は里沙に一声掛けて
仕事に行こうとした時
「あっ……待って……」
「?」
「…これ…美味しいかわかんないけど…」
里沙から貰ったのはお弁当
「え!?作ってくれたの?」
「…」
少し照れながら頷いた
多分他の人が見ても真顔にしか見えないと思う
「ありがとう!!すごい楽しみ!!
よしっじゃあ行ってくるね!!」
「…」
俺はルンルン気分で会社に向かった
―――――…
お昼
「朝比奈さ~ん!!」
「あっ!!佐藤さん…」
「一緒にお昼どうですか?」
「いいですよ!!行きますか!!」
「やった~///」
俺と佐藤さんは社食に向かった
「あれ?朝比奈さん…今日お弁当ですか?」
「あっはい!!そうなんです!!」
「か…彼女…ですか…」
佐藤さんは険しい顔で聞いてきた
「はい?」
「彼女さんが…作ったんですか?」
「ちっ違いますよ!!俺、彼女いないんで…」
「ほっ本当ですかぁ!!」
「まぁ…」
険しかった表情からパァァァと
明るくなった
「あ…あの…佐藤さん…?」
「自分で作ったんですか!?」
「え!?」
「お弁当!!自分で作ったんですか!?」
「えーと…はい…」
「わぁ~すごい!!私、料理が作れる男の人
に憧れちゃいます!!」
「………え…」
「あの!私、朝比奈さんの作った
料理、食べてみたいです!」
「はいぃぃ!?」
待て!俺料理出来ないぞ!?