少女を拾いました。
「……チッ…面倒くさっ…」
そんな事を男は呟き家を出ていった
「……」
目の前には…
撃たれた所から血を流す
痛々しい姿の紫織
「……ぉ兄…ちゃん…」
「…紫織!!」
俺は紫織に駆け寄った
「……にぃ…ちゃん…
ぃ…たい…」
「紫織!!そうだ!!病院!!」
「…ぉ兄…ちゃ…ありがとう…
でも…もぅ…ぃぃ…」
「…え?」
「……にぃ…ちゃ…あ…たし…
ぉ兄…ちゃ……が…大好…き…だ…から」
「…っ…」
「……いつも…あ…たし…を
さ…さえ…て…くれ…て…ぁりがと…」
「…しっおり…ッ!」
ボタボタと涙が溢れてきた
「………泣かなぃ…で?
笑…ってぇ…?」
紫織は俺の方に手を伸ばした