少女を拾いました。
~里沙said~
最近…颯斗が私を避けてる…
そんな気がする…
私は…颯斗に嫌われちゃったのかな?
私はソファーに置いてあるクッションを
ギュッと抱き締めた
「颯斗…」
ガチャ…
「ただいま~」
「おかえり…颯斗…」
私は颯斗の目を見て言った
そしたら颯斗はすぐに私から目を反らした
やっぱり…何か変だ…
いつもは私が「おかえり」って言ったら
優しく笑って頭撫でてくれるのに…
「……………颯斗…」
「え!!ななな何!?」
「…」
「…」
「………颯斗…何かおかしい…」
「………え…そ、そう?
そっそれよりさぁ今度の土曜日から
1泊2日だけ社員旅行に行くんだけど…
里沙もどう?」
「…え!…いいの?」
「うん!行く?」
「…行く」
嬉しい…
何か…颯斗といると…たくさん思い出
ができる気がする…
たくさんの…感情が生まれる気がする…
「……楽しみ…」
私は小さく呟いた