星空列車《短編》
「失礼します」
私の枯れそうな声。
しゃんとしろ!
先生に心配かけたくない‥
「こっちこっち!」
森山先生が笑顔で手を降る。
だめだな私‥これだけでしあわせ。

「走るなって」
先生はまた笑った。
‥だいすき。

「大丈夫‥そうだな」
さっきとは違う優しい笑顔。
「全然余裕だよっ」
「よかった」
ガッツポーズの私を見てそんなこと言うの。
先生?
女の子そんなこと言われたら期待するよ。
だめだよ、考えなきゃ。
その笑顔も反則‥

もうおじさんなのに。
パパと同じくらいの歳なのに。
なんで私好きなんだろう。
わかんないけど好きなんだ。
一生叶わないけどね。

気付いてほしい‥
気付かれちゃだめだ‥
そんなジレンマでいっぱい。
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