星空列車《短編》
背中いっぱいに先生の温かさと匂いを感じる。
先生の呼吸が聞こえて‥
私の呼吸も聞こえてるのかな?

「あのさあ‥」
切り出したのは先生。
すごい耳元で喋るからドキドキが止まらないよ。

なんて言われるのかなあ‥
もう喋らないで?
こんな関係やめよう?
‥‥今までのこと忘れて?
嫌だよ、嫌だよ。

好きになるなんて思ってなかった先生。
辛かった、悲しかった‥
でもやっぱり
‥しあわせだったよ

もう終わりなの?
先生のこと好きだって思ったから罰かな
2年生を機会にして‥
もう会わないもんね
クラス違うし、授業でしか。

ばか‥‥
そんななら優しくしないでよ
大っ嫌い‥

私の目からはとめどなく涙が溢れた。
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