星空列車《短編》
先生は笑った。
「抱きしめることしかできないけど‥
俺が卒業まで側にいていいか?」
そう言って笑った。

私の頭は計算するの。
いま先生が言ったことの意味を

ソバニイル‥?

告白?分からない。
何がおきたの?
抱きしめるってなんで?

意味わかんないよ‥

「どうゆうこと‥‥?」

「俺が‥お前を守るから」

世界が輝いてみえるよ。
ねえ、先生?
私先生すきになって良かった
間違ってなかったよね

「一人で泣くなよ。
俺になんでも教えて」

先生の言葉にひたすら頷く。
だいすき‥先生だいすき。
こんな私を気にしてくれてありがとう
守ってやるなんて初めて言われた。

人を好きになるってすごいね。
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