それでも私は生きていく~神様への手紙~
急いで救急車を呼ぶ。






周りの人が私達を取り囲む。





“あの人が母親?”



“これだから若い親は”



“酷いわ。子供が可愛そう”





ザワザワとそんな声が聞こえるが、今はそれどころじゃない。







救急車に夢と一緒に乗り込む。







「夢っ!夢っ!!」





声をかけるが返事はない。




まだ息はしっかりとしている。




「お母さん!まだ助かります!!」




そういわれて私は安心する。




・・・が




「え!?なんだって!?
 手術室が空いてない!?」
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