龍の花――龍希――








「まぁ
どんな龍希でも…
救ってくれたコトに変わりはないし」

「強いし」

「MasterはMasterだから」



妙な理屈で片を付け
納得してしまうのは彼ら特有なのであろうか



自分の龍希への好意が
恋愛の好意に変わったコトに気付いたのは幾人いたことであろうか

それは僅かではないだろう

どこか勘づいていたのかもしれない


龍希の醸し出す雰囲気が
男のそれとは異なるコトに

どこか乙女の様な妖艶さを解き放っていることに






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