龍の花――龍希――
下に戻ると待ち構えていた龍凰
「総長!!!早くっ
食べましょ」
わくわくが伝わってくる
「龍ッ!!!オレの自信作」
『おうっ
見た目良いな
食うか』
宴会の如く盛り上がる場内
みんなが思い思いに食事をとる
そしてその直後、全てのメンバーが口に含んだモノを吹き出した
(((((まっず…っっっ!!!)))))
流石に幹部が作ったモノに文句を言える強者がいるはずもなく
琥亜と胡陽から投げられるキラキラとした、感想を待つ光線
『胡陽、琥亜…
食ってみ?』
成之は始めから青ざめており、彼らの料理を見ていたのだとわかった
樹杜も口許に頼り無さ気にハンカチを当てている
下の奴らが体調不良になるのが目に見えている
「「ぶふっ」」
胡陽と琥亜が吹き出し、倉庫内は完全無音になった
はぁと溜め息を吐き仕方無く周りを見渡した
『口直し作るから待っとけ』