龍の花――龍希――





「おい、アンタ!!
アブねぇだろぅがぁっ!!」

狼は女に怒鳴り付けた

女の瞳に光はなく、死んだような目だった
そして…

プツリと切れた操り人形が如く
フラりと倒れる

「えっ!?ちょっ――」

咄嗟に狼が支えた彼女の腕はとても細く
腰回りもとてつもなく小さく感じた

女から溢れた一筋の水はとてもキレイで、狼は起こすことを諦め溜め息を着くと背中に担ぎ上げた



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