龍の花――龍希――
その騒然とした中に
「静かにしろっ!!」
慈狼の怒鳴る声が響く
「おい、希
どういうことだ」
『…俺はお前らを――』
「僕が話すよ~」
龍希が気まずそうに<利用しようとした>と言おうとしたのを琥亜が遮る
そしてゆっくりと自分等の周りにいる人々へ歩を進めた
龍凰幹部が近付いてくる
それだけで恐怖、緊張、尊敬、歓喜
いろんな感情が場を満たす
「龍希は素敵な女の子――龍瀬希
だけどね」