お嬢様でも
「…学校に遅刻してしまうから

いくわ」「あ、メアドちょうだい!」

「いいわよ」

瑠維君とメアドを交換してから

急いで学校に向かう。

「ハァッ…」

ガラッ

「あら、宝城さん。遅いわね」

「すみません…」

みんなにクスクスと笑われる。

恥ずかしい。

「宝城さん、皆川さんも悪気が

あるわけじゃないのよ?」

「分かってますわ。学級長です

ものね」

「えぇ」

ここには世界有数の財閥のお嬢様が

集まる。

この学年のトップは皆川 由奈(みながわ

ゆな)。

次が副学級長の竹之内 純華

(たけのうちじゅんか)。

その次が私、宝城美麗。

皆川さんは化粧品会社の社長令嬢。

竹之内さんは宝石会社の社長令嬢。

私は……ファッション会社の社長令嬢。

今日本に出回ってる服のほとんどが

うちの会社で作っているもの。

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