桜舞う頃…
啓太「れ~ん♪連れて来たで!!」
蓮「お~ サンキュー」
春奈「うわ…やっぱアンタも居たんだ」
蓮「何だとオラ?俺は{アンタ}って名前ぢゃねぇ」
春奈「ぢゃぁ何て呼んだらいーのよ!?」
蓮「蓮様♪」
春奈「ざけんなッ」
啓太「2人ともそれくらいにして
   弁当食べンと昼休み終わるでぇ?」
2人「解りました~…」

啓太に注意を受けた春奈と蓮は仕方なく
言い合いを止めて弁当を食べた。

輝「瑞希ちゃん何してるの?」
瑞希「へ?…え~と……絵描いてるの」
輝「絵?見せて貰っていい?」
瑞希「いいけど…下手だよ?」
輝「あはは…上手いぢゃん?自信持ちなよ?」
瑞希「こんな絵、小学生レベルだよ…」
輝「俺はいいと思うけどなぁ?こーゆう絵♪」
瑞希「興味あるの…?絵…」
輝「少しね…瑞希ちゃんみたいに上手くないけど」
瑞希「今度見せて貰っていい?」
輝「そーだねぇ…
  見せて貰ったしいいかな(笑)」

弁当をほったらかしで絵を描いている瑞希に
輝が喋りかけたのだった。
瑞希は輝の絵を今度見せて貰う約束をした。

啓太「蓮…珍しいな?」
蓮「あぁ…ある意味貴重だったな」
春奈「何の話ぃ?」

啓太と蓮がヒソヒソ喋っているのを見て
春奈が駆け寄ってきて2人に飛び掛った。

蓮「いってぇなッ」
啓太「蓮すぐ怒ったらアカンて…
   春奈あんなぁ、輝が自分から
   女の子に喋りかけるのって
   すっごい珍しいねん」
春奈「え、何で?」
蓮「あいつさ、中学の時付き合ってた奴にさ
  浮気されてから、女って皆そんなだと
  思ってるとこあって 自分から話しかけたり
  必要以上に会話とかしないからさッ」
春奈「へ~…」
啓太「あの子…佐伯 瑞希ちゃん…
   もしかしたら輝の人生
   変えてくれるかもせーへんな…」
蓮「おう…」

啓太と蓮は少し微笑んで
輝と瑞希の会話を見ていた。
≪キャー!!樹(イツキ)と哲(アキラ)よー!!≫
校門のあたりで女子が2人の
男子生徒を取り囲んで
大声で騒いでいた。
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