女神の纏足
え、兄弟?
ラウ様の言葉にマリアは目を見開いた
「あ、違うな。兄弟のようにか」
「ラウ様、紛らわしい」
「すまない。まぁ、知ってるかもしれないがユニは小さい頃に母親を亡くしてる。だからうちの母親が何かと世話することになって、で小さい頃から一緒だったんだ。」
「そう、なんだ」
「けどあれでも主人だから。軍に入った時から敬語で様付け。気はつけてるんだけど小さい頃からの癖って抜けないんだ。」
俺は少し照れくさくて笑った
「どうして?2人の時くらいいいじゃない」
「悪くわないんだけどな。極力気を付けてる。王宮では誰が聞いているかわからないから。気の緩みが命取りになる。」