女神の纏足

別れ



ふと、荷物を整理していた手が止まった


壁によって遮られた隣を見つめる


「…」


もう少しで荷物の整理も終わる


私が壊してしまった部屋の片付けももう終わったのだろうか



荷造りを終えたら見に行こう



あと少しの荷物を鞄に詰め込み、閉めて立ち上がった時だった



扉が開く音がして、そちらを振り返る



すると



「終わった?」


扉から姿を現したのはニッコリと微笑むユニ様であった


< 146 / 332 >

この作品をシェア

pagetop