女神の纏足


あの時はユニ様と喧嘩中で、その言葉の意味を考える余裕などなかった
  

あの言葉にそんな深い意味があったなんて…



「お前が愛称だけで私を判断出来たのは、父上がそう呼んでいたからではないか?」


「え、」


ユニ様から出る父上という言葉に戸惑いを隠せない



「つい最近、亡くなられた純血の君が一人だけいる」


「え、」

亡くなった、純血種?


胸騒ぎがする




そして、



その名を聞いて、世界が止まった



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